フェ○チオ北海道

新人監督・苅谷文が、巨匠・平野勝之を追いかける期間限定ドキュメンタリー。

目的地がわからない

「隊長、最後のヒントを下さい。」

昨夜、平野さんにメールした。
タイムリミットは、あと約一週間。

ただし、平野さんの言う、「条件」とやらを果たさなければ、ヒントはもらえない。とりあえず、条件を聞こう。探すか探さないかは条件次第で考えよう。
気持ちとしては、もう探したくない。一秒でも早く帰りたいのだ。でも、平野さんを発見できぬ終いで、どうやって東京に帰ればいいのか…
この作品のオチは?
どうやって終わらせたらいいの?
終わらせたい!
でも、どうやって?

ヒントのための「条件」だけど、鬼監督・平野のことだから、必ず無理難題をけしかけてくることはわかっている。ラストヒントということで、かなりキツめの指令を出してくることだろう。

オイラはそれをクリア出来るのか?そもそも、試みようとするのか?自分が疑わしい。

それに、例え、うまく平野さんに会えたとしても…、
それでいいのか?
今までの過程で、私は「おもしろいもの」が撮れているのか?
確信が持てない。
だめだ、これじゃ。
帰れない。

平野さんにおんぶにだっこ状態の自分が情けない。
なんでこうなんだ、オイラは…

私に期待をかけてくれている人もいるのに。
がっかりさせたくない。

どうしよう、帰れない。
釧路に行っても、帰れない。
根室にいても仕方ない。
時間が過ぎていく。
早く目的地を決めないと、夜になっちゃう。

目的地がわからない。
どこへいけばいいの?