フェ○チオ北海道

新人監督・苅谷文が、巨匠・平野勝之を追いかける期間限定ドキュメンタリー。

決められたゴール

8月29日
美幌の旅館→女満別空港→女満別湖畔のホテル
走行距離:約15キロ

旅館を10時にチェックアウト。
そういえば、最初、帯広空港に行くのを失敗したことを思い出して、今度は絶対そのようなことが起きぬよう、事前に空港までの道則をチェックしてみることにした。

泊まっている旅館から女満別空港までは5キロほどしか離れていない。あっさり到着する。
空港内をチェック。とりあえず、メシ。空港内のレストランでカレーを食べる。その名も「北海道カレー」。デカイ男爵芋と牛肉のサイコロステーキとタマネギリングが綺麗にのっかったカレー。味はまあまあ。アイスクリームも食べる。しばらくぼーっとする。

ここがラストシーンになるのか…

実は、ずっと恐れていたことがある。
それは、何のドラマチックな展開もなく、”地味に平野を発見してしまうこと”だった。
それはそれで次の展開に繋がりはするのだが、にしても、帰りの空港の情報を東京側から楽に手に入れて、楽に対面か。
んなもん、発見でもなんでもない。旅中に遭遇ならともかく、こんなんじゃ、オイラ自身、何の感動もしないだろう。
だって、別に会うだけなら東京で会えるじゃんね。
恐れていたラストがやってきてしまう。

9月2日までに何か面白いものを撮りに行って、それで空港で平野さんと対面すればいいのか…?それは違う。目的がもう満たされているのに、その場凌ぎのものを撮ってどうする。もう、ゴールは決まってしまったんだ。

夕方近くまで空港でぼーっとする。行く場所がない。今、女満別にいる意味がない。最北端への道も、途中で断ってしまった。
身動きがとれない。

どこへ行くでもなく、女満別内をグルグルする。湖畔のキャンプ場をなんとなく覗くが、テントはわずかで、静まり返っていた。ブランコに乗って暇を潰したりする。夕日が沈んでも、ベンチでぼーっとしていた。

結局、近くのホテルに泊まる。おいしい料理。蟹やお刺身を頂く。ホテルの客も少なくて、淋しい雰囲気。

なんだかんだで、深夜4時まで起きていた。